Q:球の上やパットの線上で素振りをすること 2014.04.20

グリーン上でパットをする前に、これから打つボールの上で素振りをしたとしたら罰則はあるのでしょうか? 本人としては明らかに素振りをしており、打つ意志はありません。もし罰則がある場合に、ゴルフ規則の何項に抵触するのかもご教示下さい。ゴルフ規則及び裁定集も確認してみましたが、明確にこの素振りを規定している項目が見当たりません。ただ、web上で調べてみると下記の理由から紛らわしい行為なので、競技においてはやめた方がよいと指摘されています。
@間違ってボールに触ってしまう可能性があること
A打つ意志が無くても、その判断が難しいこと
実際プロの試合を見ていると、プロは必ず(ボールの上では無く)ボールから少し離れた場所で素振りをしています。
もう一つ、こちらは問題無いと思うのですが、同じくグリーン上で、ボールとカップを結ぶパットの線上のカップ寄りの所でグリーン上に触れずに素振りをすることに罰則はあるでしょうか? この素振りはボールとはかなり離れた位置で行いますので、最後にボールがカップに入るイメージ作りの為に行っているものです。

小梅さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず球の上で素振りをすることについてですが、特に罰則はありません。ただ、ご質問内容にもあるように、それで球を動かしてしまうと1打罰でリプレースしなければいけないことになります(規則18-2)。「A打つ意志が無くても、その判断が難しいこと」については、例えば、素振りが空振りのように見えたり、素振りで球に当ててしまった時にストロークであったかのようにも見える、という理由からだと思いますが、これについてはプレーヤーが事実に基づいて処置などすれば問題ないことです。しかし、ご質問内容にもあるように、周りから見て疑わしき行動と思えるようならやめた方がよいでしょう。実際のストロークとは異なる状態(ヘッドを浮かした状態)で素振りをして、更に球を動かすリスクを背負う、ということもありますので、あまりお勧めできる素振り方法ではありませんし、プロもそのような素振りをすることでデメリットはあってもメリットはほとんどないからやらないのではないでしょうか。
次にパットの線上でグリーン上に触れずに素振りをすることですが、私個人的な意見としては、こちらの方がやらない方がよい行為だと思います。この素振りの場合、パターのヘッドが地面すれすれを動いたとすると、パットの線に触れたかもしれない、と捉えられる可能性があります。このような場合は疑わしきはプレーヤーの不利に解釈されるものですのでパットの線に触れたことにより2打罰が課せられる可能性も生じてきます(規則16-1a)。またホールの近くはあまり踏まないようにするのがマナーです。自分のルーティーンなど人それぞれあるとは思いますが、周りから見て疑わしくない行動、またマナー的にも問題とならない行動をルーティーンとすることも大事です。

Mr.golfbaka