Q:最初の球を探してから捜索時間内に最初の球より手前にある暫定球をプレーした場合はインプレーになるのでは? 2014.02.07

いつも参考にさせて頂いております。2月6日付けの暫定球に対する回答に質問です。
プレーヤーが暫定球をプレーする場合、最初の球を探しに行く前に打たなければなりません。規則27-2aは、ティーショットだけに適応されるものではなく、暫定球のプレー全般に対する処置方法と認識しています。従って、暫定球を引続きプレーする場合でも、明らかに最初の球が紛失したと思われる地点より、手前であれば、最初の球を探しに行く前にプレーすべきと考えます。5分以内であっても、探しに行った後に暫定球のある場所に戻って、暫定球をプレーすることには、違和感を感じます。プレーヤーは、引続き暫定球をプレーすることをマーカーや他の同伴プレーヤーに伝える義務はありませんが、例えば、3分間探して、暫定球をプレーするために戻ることは、公正の理念から見て、捜索を諦めて、距離とストロークに基づく処置をしたと思われてもやむを得ないと思います。但し、暫定球を打ちに戻ったとしても、プレーする前に、最初の球が見つかれば、プレーヤーは最初の球でプレーしなければなりませんが(裁定集27/16)、本質問の場合、捜索後に暫定球をプレーしていますので、その後、最初の球が見つかったとしても、暫定球がインプーになっていて、その球でプレーしなければならないと思います。長々と書きましたが、ご教示の程、お願いいたします。

boncrajuさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則27-2aの文章だけからすると、確かにboncrajuさんのおっしゃるように解釈することもできると思います。また昨日のご質問のタイトルも『最初の球を探してから捜索時間内に暫定球をプレーした場合』では、そのように受け止めることができるので『最初の球を探してから捜索時間内に最初の球より手前にある暫定球をプレーした場合』と訂正いたしました。この規則27-2aで言うところの『暫定球をプレーする』ということは、最初の球がOBか紛失の恐れがある時に暫定的に規則27-1のストロークと距離に基づく処置をとることを意味するものであり、既に暫定球としてプレーされている球をプレーすることには当てはまらないものと考えるべきかと思います。例えばセカンドショットを打ったら、シャンクしてしまいすぐ右のOBゾーンに入ったと思われた時に、その球を探し始めてから戻って暫定球を打つようなことは認められない、ということです。本件の場合は既に暫定球として球があるので扱いは別になるものと思います。同じような裁定例が裁定集27-2b/3にあります。ちなみに、今年の裁定例の改訂では、暫定球はあくまでも時間節約のためであることから、プレーヤーが50ヤード程度前に進んだ後に戻ってきて暫定球をプレーすることも認めるようになっています。
他に例をあげれば、最初の球があると思われる場所より手前にある暫定球の場所に着いたとしても、自分の打順ではない場合や、前の組がいてすぐに打てない場合は、その間に最初の球を探すことは問題ない、と考えることができます。もし自分がプレーできる状態にもかかわらず暫定球を打たずに、それよりホール側にあると思われる最初の球を探したことによりプレーに遅れが生じた場合は不当の遅延(規則6-7)の2打罰が課される可能性が生じてくるものと思います。

Mr.golfbaka