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ドロップ方法と救済エリア

ドロップイメージ

ドロップは膝の高さから、投げたり回転をかけたりせずに真下に落とします。「膝の高さ」とは、プレーヤーが真っすぐ立った時の膝の高さのことで、その高さから正しくドロップすれば、必ずしも真っすぐに立っている必要はありません。球は落下の最中に人や物に当たらないようにします。落下の最中に人や物に当たってしまった場合はやり直しです(回数制限はない)。やり直さずにプレーすると罰を受けます(それが救済エリア内なら1打罰、救済エリア外なら一般の罰)。ドロップした球が地面に落ちた後に止まる前に人やクラブに当たった場合、それが偶然ならその球は正しくドロップされたものとして扱います。故意の場合はそのプレーヤーが罰を受けるのが基本です(球が止まらない場所での例外あり)。


救済エリアイメージ

救済を受けてドロップする際は、救済エリア内にドロップします。救済エリアは救済毎に異なり、例えば「地面にくい込んだ球の救済」なら、球のすぐ後ろからホールに近づかない1クラブレングスの範囲、アンプレヤブルのラテラル救済なら球の場所からホールに近づかない2クラブレングスの範囲となります。救済エリアにドロップした球は救済エリア内に止まって正しくインプレーの球となります。救済エリアの外に転がり出た場合は再ドロップしなければならず、再ドロップした球が再び救済エリア外に出た場合は、再ドロップの際に最初に地面に落ちた箇所にプレースします。


ペナルティエリアからの救済やアンプレヤブルの救済で後方延長線上にドロップする時も「救済エリア」という概念のもとにドロップすることになります。これは2018年までの規則とかなり異なる部分で、基点を決めることに関して一手間かかるようになるものと思われます。ペナルティエリアの場合、ホールと”最後にペナルティエリアの境界を横切った場所”とを結んだ後方延長線上に、アンプレヤブルの場合、ホールと球を結んだ球の後方延長線上に救済エリアがあるわけですが、その基点は後方延長線上でプレーヤーが任意に決めます。その後方延長線上のコース内ならどこでもいいので、プレーヤーが好きな場所で決めます。この時、ティーなどを刺して場所を決めるべき、としています。そこが基点となり、そこからホールに近づかない1クラブレングスの範囲が救済エリアとなります(ペナルティエリアの救済の場合、同じペナルティエリア内は不可)。2018年までは後方延長線上ならどこでも良かったのですが、新規則では基点を決めるとそこから1クラブレングスのホールに近づかない範囲(大抵の場合は半円状になる)以外の場所はドロップできない場所となります。もし基点を決めずにドロップした場合、球が最初に落ちた場所とホールから等距離にある後方延長線に基点があるものとして自動的に扱われるので、この場合、球が少しでも前に転がったら救済エリアの外に出ることになり再ドロップしなければならない、ということになります。

撮影:長野カントリークラブ PGA東直樹プロ

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