rockpine

Q&A再プレーの必要がある状況で誤所からプレーする

いつも参考にしています。
「規則11.2に関して、グリーン上でパットし、動いている球を思わず拾い上げてしまった時の再プレーと罰打について」の質問です。
プライベートコンペで同伴者がパーパット(4打目)を外し、10センチ程オーバーした(A点)。折り返しのパットをチョンと打った(5打目)が外れたので、何を思ったか気が動転し慌てて拾い上げてしまった。拾い上げたタイミングが、まだ少し動いているか止まったか微妙な状態であったが、動いている球を拾い上げたとして再プレーの必要があると考え、5打目が止まったと思う場所(B点)にプレースしてパットしカップインした。
本来なら11.2c(2)の救済方法、グリーン上なので4打目の止まったA点からの再プレーで5打目を打ちカップインすれば、11.2bの動いている球を故意に拾い上げたことにより一般の罰で2打を足し7打目でのホールアウトだと思いますが、この誤ったケースの場合、どう解釈すれば良いのでしょうか。

解釈1 11.2c(1)のグリーン外の救済方法と勘違しており、B点は誤所となり、誤所からの再プレーとして5打目でカップインし、規則14.7(誤所からのプレー)の一般の罰と最初の拾い上げた一般の罰の計4打を加算して9打目でホールアウトとすべきなのか、または介在する出来事の複数の違反は重罰を適用せず2罰打のみとするのか(誤所による重大な違反でないとしています)、2罰打であれば、結果は正しい処置と同じ7打目のホールアウトとなり、どうなんでしょうか。

解釈2 同伴者が再プレーの意識がなかった場合は、再プレーしなかったとして考えて、A点からの5打目のストロークを数え、プレース後のB点から6打目のプレーでカップイン、規則11.2c(2)の最後の文面に記載のある通り更なる一般の罰と最初の拾い上げた一般の罰を加算し4打加算で10打目のホールアウトとするのか、もしくは重罰なしで2罰打のみとするのか。もしくは、そもそも更なる一般の罰と考えず、拾い上げた一般の罰の代わりになる罰として重罰の考えとしないのか、当該箇所の規則の文面の解釈がよく分かりませんでした。

解釈1と2の違い、再プレーにあたるのか否かの違いが具体的にどう違うのかよく分かりませんでした。
また、もし、このケースで、止まっている球を思わず拾い上げた場合は、マークをせず拾い上げたので規則14.1aにより1罰打となり、リプレース後の6打目カップインで罰打を加え7打目のホールアウトと思いますが如何でしょうか。
長くなりましたがよろしくお願いします。
ゴルフ好きの幸さん
ご質問ありがとうございます!
かなり複雑なケースで、規則20.3「規則が扱っていない状況」も部分的に適用しながら、ということになると思います。
最初に状況をまとめておきたいと思います。

・A点から5打目をプレー
・その球が動いている間にX点でプレーヤー自身が拾い上げた
・その球を拾い上げなければ球はB点に止まっていると推定された

まず、動いている球を拾い上げてしまった場合、規則11.2bが該当するのは間違いないと思いますが、規則11.2bでは球の動きを「故意に変える」「止める」ことについて言及していて「拾い上げる」ことについては言及していません。そして、11.2c(2)では、再プレーしなかった場合は誤所からのプレーではない一般の罰を受けると定めていますが、この「再プレーしない」は球が止まったその場所からプレーした場合を想定しているものと思いますので、拾い上げてしまった場合はその場所が無いと考えることもできます。詳説11.1b/3では動物がグリーン上の動いている球を拾い上げた場合、拾い上げた地点にプレースすることを求めていることから、このケースもX点で止められたと考えるのが妥当な気がします。ですから、A点からプレーし直した場合は再プレーして7打目をプレー、X点からプレーした場合は再プレーせずプレーし一般の罰を受けるので6打目+2罰打で8打目をプレーということで良いと思います。そして問題なのがB点からプレーした場合ということですね。
ですが、その前に「再プレー」について考えておかなければなりません。私もあまり深く考えたことはありませんでしたし、定義にもないので細かく決まっているわけではなさそうですが、おそらくプレーヤーが再プレーする意図を持ってプレーすることで「再プレー」が成り立つものと思います。その考えで行くとB点からプレーしたことは再プレーではない、ということになると思います。では、11.2c(2)の『再プレーしない場合の誤所からのプレーではない一般の罰』か、というとそれもまたおかしな気がします。このケースではX点が『再プレーしない場合の誤所からのプレーではない一般の罰』の対象となる場所であり、B点は誤所になると考えられます。ですが、罰が重複するための介在するできごと(ストローク、違反に気付く)が無いのでB点からプレーした場合もX点からプレーした場合と同様と考え8打目をプレーということになる、と考えられます。再プレーではなくX点以外からプレーする場合は、誤所にもなると考えれば重大な違反にも対応できることになると思います。

球が止まっていた場合はマークせずに拾い上げた1罰打など、その通りですね。
2023.07.22回答 Mr.golfbaka
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