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Q&A暫定球をプレーして前に進んだら最初の球がアンプレヤブルな状況で見つかった場合

1球目が林の中に、「暫定球」を打ったらFWどまんなか。1球目を探しに林に行くとすぐにIB内で見つかったのですが木の間;クラブヘッドも入らない「アンプレヤブル」という状況。しかし『18.3c(3)』では1球目が見つかれば「暫定球を放棄」ですからFW真ん中にある球を4打目で打つことはできないはず。しかしどこでも『19.2a』は使えるはずですからもう一度ティーイングエリアに戻って3打目を打つことはできるはず。時間短縮の意味での暫定球ですが、ルールどうりであればこのように暫定球を打っていてももう一度ティーイングエリア戻るのは正解(「19.2bc」があまりにも非現実的な状況)なのでしょうか? それとも何らかの別の解釈ができるのでしょうか?

18.3c(3) 暫定球を放棄しなければならない場合。
暫定球がまだインプレーの球となっていない状況で、次のいずれかの場合には暫定球を放棄しなければならない:
・元の球が、3分の捜索時間が終了する前にペナルティーエリア以外のコースで見つかった場合。プレーヤーはその元の球をあるがままにプレーしなければならない。

19.1 プレーヤーは、ペナルティーエリア以外のどこででも、アンプレヤブルの球の救済を受けることを決めることができる
アンプレヤブルの球の救済は、ペナルティーエリアを除き、コース上のどこででも認められる。
19.2  ジェネラルエリアやパッティンググリーンでのアンプレヤブルの球に対する救済の選択肢
プレーヤーはいずれも1罰打となる規則19.2a,b,cの3つの選択肢の1つを使用してアンプレヤブルの球の救済を受けることができる。
19.2a ストロークと距離の救済
プレーヤーは直前のストロークが行われた場所から元の球か別の球をプレーすることができる(規則14.6参照)。
好也厭離さん
ご質問ありがとうございます!
ご質問のような状況で、最初の球についてアンプレヤブルの処置でストロークと距離の救済を受けたいと考えた時、暫定球をその代わりに使用できれば時間短縮の意味では有効ですが、現在の規則ではそれは認められておらず、戻って打ち直すしかありません。アンプレヤブルの救済には他に、後方線上の救済とラテラル救済があるので、最初の球がインバウンズで見つかった場合にストロークと距離の救済を受けることは実際はあまりないと考えられますが、どうしてもストロークと距離の救済にしたい、ということであれば戻って打ち直すしかない、ということです。
もし、このような状況で暫定球を代わりに使用できるとしたら、プレーヤーは良い条件の球を任意で選ぶことができる状況を作り出してしまいます。例えば、ショートホールで1球目が崖下に落ちてしまい暫定球をプレーしたところホールの横10cmについたとします。この場合は最初の球が崖下のインバウンズで見つかったとしても、もし暫定球が代わりに使用できるのなら、プレーヤーはそうしたいでしょう。では、暫定球も崖下に落ちたが、無くなるような場所ではないと思えたので先に進んだ場合はどうでしょうか。行ってみると最初の球も暫定球も見つかったが、両方とも崖下から上げるのは難しい状況です。この場合は最初の球についてアンプレヤブルの処置で3打目でティーショットをプレーし直した方が良い、となりますね。最初の例では暫定球を使用して、次の例では暫定球を放棄する、といったプレーヤーの任意の選択ができてしまいます。もし暫定球を『アンプレヤブルのストロークと距離の救済』の代わりに使用できることにするのなら、「使用しなければならない」とすべきで、その場合、後の例ではティーショットを打ち直すのなら5打目となってしまいます。そう考えると、現行の規則の方が良くできているのではないかと思います。
ちなみに、暫定球がホールの横10cmについた場合の例で、最初の球を見つける前に暫定球をプレーすることで暫定球をインプレーにすることはできます。
2021.06.07回答 Mr.golfbaka
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