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Q&Aペナルティエリアの球に対して暫定球をプレー

ボールがペナルティエリア(川)に入りました。ペナルティエリア内の向こう岸にボールが止まっています。行ってみて打てなかったらペナルティエリアの手前に戻らなければいけない→進行が遅れると思い、予めペナルティエリアの手前から第2のボールを打ちました。しかし実際に向こう岸に行ってみたところ打てそうだったのでペナルティエリア内から打ち、そのボールでホールアウトしました。この処置は大丈夫なのでしょうか?
にゃんぱすさん
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、大丈夫ではありません。「ペナルティエリアに球がある」というだけでは暫定的に他の球をプレーすることは認められておらず、ペナルティエリアの処置でプレーした球が即インプレーとなり、その瞬間最初の球はインプレーではなくなり、もはやプレーすることはできなくなります。その最初の球をプレーすると誤球の違反となります。
「プレーのペースのため」という点では心情的に理解できますが、この処置が認められるとなると、プレーヤーは最初の球の方が有利な場合にそれを選択できる可能性が生じてしまいます。
例えば、ペナルティエリアの処置でプレーした第2の球がOBに行ってしまい、その球についてOBの処置でプレーしたらまたOB、さらにOBを2回くらい重ねてやっとグリーン乗った、といった状況ではどうでしょうか? 最初の球がプレーできるのなら多少ライが悪くても、最初の球を選択することができてしまいます。というわけでそのような処置は認められない、ということです。
ちなみにペナルティエリアと暫定球が絡むと話がややこしくなりがちですので、その辺の具体例も挙げてみたいと思います。例えば、ティーショットを打ったプレーヤーが「池に入ったかもしれないし、池の外で紛失しているかもしれない」と思った場合、『池の外で紛失している可能性』を理由に暫定球をプレーすることができます。そのプレーヤーは暫定球をプレーして前に進みました。池の周辺に行ってみると、芝は短く刈られていて球が紛失するような場所はなく、球は池に入ったものと結論付けられました(球がペナルティエリア内で見つかった場合も同じ)。この場合、暫定球の規則18.3c(3)により暫定球を放棄しなければなりません。暫定球を”ペナルティエリアの処置”の代用としてプレーすることはできないのです。もし、ペナルティエリアの処置でティーイングエリアからプレーし直したいのであれば、改めてティーイングエリアから打ち直さなければならない、ということになります。
2021.04.13回答 Mr.golfbaka
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