rockpine

Q&A他のプレーヤーによって池の氷が割れて球が沈む

冬の寒い日のラウンドです。Aのティーショットはスライスして右の池のほうに飛んでいきました。次に打ったBの球も同じ方向に飛んでいきました。セカンド地点に行ってみると池には氷が張っていて二人の球は岸の近くの氷の上に止まっておりショットできる状況でした。そこでピンから遠いBが打った球はグリーン方向に飛んでいきましたがショットの衝撃で氷が割れAのボールは池に沈んでいきました。BのショットがなければAも同じようにプレイできたのですが、この場合のAの処置について教えてください。
フレディさん
ご質問ありがとうございます!
レアなケースですね! こういう事が起きるのも自然相手のゴルフならでは、といったところでしょうか。
このケースでは何が起きたのか? そしてその原因は? と考えると、Aの球はBによって動かされたわけですから、規則9.6「外的影響が拾い上げた、動かした球」が該当することになります。フェアウエイにあるAの球をBがうっかり蹴飛ばしてしまった、と同じ扱いです。もう少し似たケースにするなら、Bがプレーした時に削ったディボットがフェアウエイにあるAの球を動かした、と考えても良いでしょう。このような場合、Bに罰はなくAはリプレースしてプレーすることになります。ご質問のケースも、Bに罰はなくAはリプレースする、ということになるのですが、氷が割れて元の場所にリプレースできないから困ってしまうわけですね。この場合は規則14.2d(2)を見ます。規則14.2dは、球を拾い上げた、動かした時やその後で球のライが変えられた場合について定めており、砂の中以外の球については、元の場所よりホールに近づかず1クラブレングス以内で、同じコースエリアで元のライに最も似ていて元の場所に最も近い場所にリプレースしなさい、と言及しています。つまり、元のAの球の場所から1クラブレングス以内でホールに近づかない場所で、氷が残っている場所があるのなら、そこに球を置く、ということになります。
1クラブレングス以内でホールに近づかない場所で氷が残っている場所がない場合はどうなるか? この場合、規則が定める場所に球を置くことができないわけですから、もはやAはペナルティエリアの救済を受けるしかない、という考え方もできますが、規則20.3「規則が扱っていない状況」の考えで、1クラブレングス以上離れた場所でも氷が残っていればそこにリプレースさせる、というのも有りかもしれません(これはあくまでも私の個人的な見解で、競技であれば競技委員会の決定事項となります)。もし、氷が全く残っておらず、似たような場所がなければ、Aは残念ながらペナルティエリアの救済を受けるしかない、ということになると思います。
2020.12.21回答 Mr.golfbaka
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