Ｑ＆Ａバンカー内の水たまりから完全な救済を受けられない場合

規則16.1Cバンカー内の球の救済（１）罰なしの救済の下りで・そのバンカー内に完全な救済のニアレスポイントがない場合、プレーヤーは、救済エリアのための基点としてそのバンカーの最大限の救済を受けることができるポイントを使用することにより、この救済を受けることもできる。とあります。ここで質問です。雨のためバンカーが完全に水没または打てる場所はあるがホールに近くとゆう様な状況で救済エリアのための基点、最大限の救済を受けることができるポイントとはどこになるのでしょうか。（２）罰ありの救済でバンカーの外に1打罰でプレーは承知しています。また改正前までは罰なし救済はバンカー内でホールに近づかず最も水が少ない場所から打てば無罰と記憶してます。しかしそれは完全な救済を受けているとは言えないと思います。規則の文章に上記のように罰なしに書かれていましたので気になり質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

ゴルフじいさん

ご質問ありがとうございます！
ご質問頂いた救済の基点は、基本的に規則改正前と変わっていません。バンカー内が満水の状態の時などで、バンカー内でその一時的な水から完全な救済を得られない場合は、実質上はホールに近づかず水の浅いところが基点となる場合が多くなります。この規則は、定義「完全な救済のニヤレストポイント」と「最大限の救済を受けることができるポイント」の内容を把握しておけば良いかと思います。要点をまとめてみると・・・

「完全な救済のニヤレストポイント」
・障害がなくなる場所（球のライ、スイング・スタンス区域に関して。グリーン上の場合はプレーの線も）
・ホールに近づかない
・要求されるコースエリア（バンカー内の球なら同バンカー内）
・上記を満たす場所で最も元の球の位置に近い場所

「最大限の救済を受けることができるポイント」
・障害が最小となる場所
・ホールに近づかない
・要求されるコースエリア内（バンカー内の球なら同バンカー内）
・上記を満たす場所で最も元の球の位置に近い場所

となります。バンカー内やグリーン上の球で救済を受けようとした時に「完全な救済のニヤレストポイント」がない場合は「最大限の救済を受けることができるポイント」を基点として救済を受けることができる、ということですが、ここで気を付けるべきは『障害が最小となる場所』とは何なのか？　ということです。先にも書いたように、多くの場合は球のライについて最も水の浅い場所となるかと思われますが、プレーヤーによってはスタンスに関して水の最も浅い場所が『障害が最小となる場所』かもしれません。つまり、条件を満たす場所の中でプレーヤーがある程度選ぶことができるといった性質を持っていることになります。

2020.07.20回答　Mr.golfbaka