rockpine

Q&Aバンカーに囲まれたラフにある球の救済

バンカーに囲まれた直径1mほどのジェネラルエリア(ラフ)の真ん中に木があり、周りに支柱がたくさんあります。そこにボールがあり障害物からの救済を受けようと思うのですが、物理的そのスペースに完全な救済のニアレストポイントを見つけることができません。この場合、ニアレストポイントをバンカーを越えた地点のジェネラルエリアとすることはできますか? それとも、こう言った場合は、そのまま打つかアンプレヤブルするしかないのでしょうか?
私の勤めるコースにそのようなシチュエーションがあり質問させて頂きました。よろしくお願いします。
クロコさん
ご質問ありがとうございます!
球はジェネラルエリアにあり、支柱はおそらく動かせない障害物でしょうから、それがスイング区域やスタンスにかかる場合は、ジェネラルエリアにある球についての罰なしの救済(規則16.1b)の対象になります。この場合のニアレストポイントは、
・ジェネラルエリアで
・ホールに近づかず
・障害がなくなる場所
の中で元の球の場所に最も近い場所となります。バンカーなどを越えてはいけない、という決まりはないので、場合によってはバンカーの外になる可能性もありますが、それには『「バンカーの中の囲まれた区域」の中で障害のかからない場所』があるとしたら、そこより近いバンカー外の場所がある、ということになります。
例を挙げて考えてみます。
まず、問題のバンカー内の囲まれた区域(ラフ)のどの場所にあっても支柱による障害がある場合、ニアレストポイントはバンカーの外側になります。支柱のほんの少しでも外側に障害とならない場所があるような場合、その場所がバンカー外のジェネラルエリアより近いか遠いかを考えることになります。例えば、支柱の周りにほんの僅かでもラフがある場合、右打ちのプレーヤーなら支柱の左側にニアレストポイントをとることができるかもしれません(その場合スタンスはバンカー内になる)。元の球が支柱の右側にあり、ニアレストポイントが左側になったとしても、ご質問によると直径1mほどのラフとのことなので、元の場所から1mほどしか離れていないことになります。そうなると、よほどバンカーの幅が狭くない限り、バンカーの外のジェネラルエリアはどんなに近くても1m以上離れているかもしれず、その場合はニアレストポイントはバンカーの外にはならないことになります。
また、支柱がなかったとしても木の幹が邪魔でプレーできないような場合は、罰なしの救済は認められないということにも注意しておくべきかと思います。その場合はアンプレヤブルの処置をとることになるかもしれません。また、そのような状況があるコースでは、その支柱を「不可分な物」として定めることもあるかと思います。「不可分な物」は、人工物ですが自然物と同じようにコースの一部として扱い、罰なしの救済の対象にはなりません。
2020.05.21回答 Mr.golfbaka
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