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Q&Aグリーンの傾斜を読むためにクラブや旗竿を使う

パッティングラインを読むときに、カップとボールを結ぶ直線と直角になるように、旗竿やパターをカップのすぐ向こう側もしくは手前側に置いて左右の傾斜を見るのは違反になりますか?
hirohiroさん
ご質問ありがとうございます!
かなり微妙なところですが、関連する規則として、まず規則4.3aを見てみますと、『ゲームの挑戦に不可欠である技術や判断の必要性を人工的に無くしたり軽減する用具(クラブと球以外)を使用すること』を禁止しています。ここで言う「ゲームの挑戦に不可欠な判断」にはグリーンを読むことも含まれています。従って、この一文からすると旗竿を使用して、傾斜を読むことは認められないと捉えて良いかと思います。では、クラブなら良いか? ということになります。クラブの場合、規則の解釈の中で測鉛線として使用することは認めています。旧裁定集ではクラブを測鉛線として使用できる理由を”伝統的”としていましたが、今年の規則書や規則の解釈には”伝統的”とは書いていないので、クラブを地面に置いて傾斜を測ることも同様に認められても良いと考えることができます。しかし、規則違反となる可能性が高い規則として別の規則10.2b(2)があります。この規則ではグリーン上の球についてパットラインを示す目的で物を置くことを禁止しています。グリーンの傾斜を読むことではなく、パットラインを示すことについて言及しているのですが、傾斜を読むとパットラインが決まる、というのが当然な流れなわけで、そうなると球のすぐ後ろやホールのすぐ後ろに置いたクラブはその瞬間にパットラインを示す物となり得ます。つまり規則10.2bの違反となり(一般の罰)、その後でクラブを取り除いたとしても罰は免れなくなります。
というわけで、ご質問のケースは違反となる可能性が極めて高い、ということになるかと思います。もし、プレーの線とはかなり離れた場所でクラブを置いて傾斜を読むだけなら罰はないかもしれません。
2020.01.04回答 Mr.golfbaka
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