rockpine

Q&A旗竿を差したままプレーし、球が動いている時に旗竿を抜くこと

以前のような裁定集がない新規則で『規則書』『オフィシャルガイド』だけではわからないケースについて毎回正確な回答を頂き、大変助かっております。
今回は旗竿を立てたままの時『当たらないと合理的に考えた場合』について教えて下さい。規則13.2a(3)(4)では、立てたままの旗竿を当たらないと合理的に考えた場合、旗竿を動かす、または取り除いたプレイヤー、キャディー、別のプレイヤーには罰はない と記載されています。例えばプレイヤーが10メートルのパットをした後で、球が動いている間にキャディー、または別のプレイヤーが立ったままの旗竿を抜いたとします。結果、その球はホールの50センチ手前で止まりました。キャディー(または別のプレイヤー)は、『タッチが弱いからホールには届かないはずで、合理的に球は旗竿に当たらない』と主張した場合、やはり無罰でしょうか? あるいは『数センチはホールの右側をずれてホールをオーバーするはずだから、合理的に旗竿には当たらないので、球が動いている間に付き添っていない旗竿を抜いても無罰のはず』と言うような主張は通るのでしょうか? 『当たらないと合理的に考えた場合』の考えかたをお教え下さい。
規則書ラブさん
ご質問ありがとうございます!
もし競技委員として判断するのだとしたら、ケースバイケースで判断するしかないと思いますが、まずは事実がどうであったか、詳細をはっきりさせるのが先決だと思います。10ヤードのパットで球が50cm手前に止まる時に旗竿を抜く場合、球が動いている状態で旗竿を抜けるタイミングは9ヤード以上の幅があるので、その中のどのタイミングであったかにより判断も変わってきます。例えば、10ヤードの球が50cm手前で止まるということは、それなりに良いタッチだったわけですから、5ヤード(半分)通過しているあたりで旗竿を抜いたのだとしたら、たとえキャディが「届かないと分かっていた」と主張しても、それは「合理的に考えた」とは認められない、と判断するかもしれません。逆に、球が止まる30cmほど前の場所まで来た時に「届かないと分かったから抜いた」と言えば、それは「合理的に考えた」とするかもしれません。規則書の文言から察するに、旗竿を抜いたり取り除いたりした人の考えが合理的であったか、ということが考慮される、ということですので、いくらキャディが主張したとしても、周りの誰がどう見ても球の動きに影響を与える可能性があったと思えれば、それは合理的とは言えず、プレーヤーに不利に解釈すべきだと思います。これはキャディ(主張する人)の技量にも若干左右されることで、例えば、グリーンのあらゆる場所の転がりを把握していて言う事全て当たる超敏腕ベテランキャディさんであれば、周りの人から見た「合理的な考え」の幅も新米キャディさんとは違ったものになると思います。
2019.03.15回答 Mr.golfbaka
ページトップへ戻る