rockpine

Q&A池の処置でドロップした後に最初の球が池の外で見つかる

ロングの2打目が池に入ったと思い、マーカーB氏に確認し池に入ったと思われる、飛行線上の池の手前にボールをドロップした直後に、グリーンスタンドのギャラリーから前にあるぞと声がかかり、競技委員と協議の上2打目のボールでプレイしようとした所マーカーB氏がグリーンから近寄ってきていちゃもん付けられ、競技委員と協議の結果、池の手前に戻り、池ポチャの罰、ドロップしたボールを拾い上げた事で2打罰、4打目での再開となりました。おかしいと思います。
西日が強くて、本人もキャディーも見えにくく池に入ったと判断したと思われます。探し始めて5分以内と、ドロップしたボールを打っていないので、無打罰であったボール2打目のボールでプレイ出来ると思いますが、いかがでしょうか。教えて下さい。
junさん
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースで重要なのは、池(ペナルティエリア)に入ったことが『分かっているか事実上確実』(その可能性が95%以上あると考えられる)な状況であったのか、ということと、『球はドロップした瞬間にインプレーになる』ということです。球の行った方向や球筋、池の周辺の地形、周りに目撃者がいればその人の証言、などなど考慮した上でペナルティエリアに入ったことが『分かっているか事実上確実』となったならばペナルティエリアの救済として別の球をドロップした時点で、その球が正しくインプレーとなります。これはペナルティエリアに球が行ったかもしれないと思うプレーヤーがしっかりとやらなければいけないことです。そして、その後に最初の球がペナルティエリアの外で見つかろうともはやプレーすることは認められません。ですので、ご質問のプレーヤーが正しくドロップしたのであれば、その後でギャラリーにより発見された最初の球はもはやプレーすることはできず、ドロップした球でプレーを続けなければなりません。ドロップした球は正しくインプレーになっているわけですから、他に理由がなければ拾い上げることはできず、拾い上げてしまった場合は1罰打でリプレースしなければなりません。つまり、ご質問内容にある通り合計2罰打(次打は5打目)を受けることになります。
もし、ペナルティエリアに入ったことが『分かっているか事実上確実』ではないのにペナルティエリアの救済を受けて球をドロップしたとします。これは、規則的には誤ったことをしていることになります。何故なら、ペナルティエリアに入ったことが『分かっているか事実上確実』でなく最初の球が見つからなければ「ストロークと距離の救済」(1罰打で前回プレーした場所からプレー)を受けるしかないからです。この場合、ドロップした球がインプレーになっていることに変わりはないのですが、誤ってインプレーになっているわけですから、プレーする前であれば誤りを訂正することができます(規則14.5)。捜索時間内に最初の球がペナルティエリアの外で見つかれば最初の球でプレーできますし、捜索時間内に最初の球が見つからなければ2打目を打った地点に戻る、ということです。一聞すると、誤ってドロップした場合の方が得策に思えてしまうかもしれませんが、実際にはほぼ起こり得ないことだと思っています。何故なら「自分は誤ってドロップしているから最初の球をプレーできる」なんて主張はできるわけがないからです。
なかなか難しいケースで、厳しいかもしれませんが、ご質問内容から伺う限りでは競技委員の方の判断・処置は正しかった可能性が高いように思われます。ただ、ご質問のように異議のある状態となってしまった場合の手段としては、両方の球をプレーしてくることもできたので、そうすれば、インプレーの球を拾い上げずに1罰打は受けずに済んだかもしれません。
池に入ったかもしれないが確定できない場合は、すぐに別の球をドロップするのではなく、球の捜索時間内で、池の外で紛失した可能性が5%以下になるかどうか、まずは捜索または情報収集しましょう。その結果、池の外で紛失した可能性が5%以下(池の中に入ったことが95%以上)であれば、そこで初めてペナルティエリアの救済に進むわけです。池の外で紛失した可能性が5%を超えた場合や捜索時間内に球が見つからなければストロークと距離の救済を受けるしかありません。今年の規則改正で95%という具体的な数字が出てきましたが、考え方自体は改正前と変わっていません。
2019.01.11回答 Mr.golfbaka
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