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コースエリアの境界線など

ゴルフ場には色々な場所があり、ほとんどの場合、杭や線で定められています。それらがどのように定義されているのかを正しく知っておくことは重要です。

ティーイングエリア

ティーイングエリア
ティーイングエリアはティーマーカーの外側から2クラブレングス後方までの範囲で、その中に球の一部があれば、その球はティーイングエリア内の球となります。逆に言えば球全体がこの範囲の外に出た場合にティーイングエリア外の球ということになります。イラストの球は横から見れば若干「でべそ」気味ですが、規則上は「でべそ」ではなく、ティーイングエリア内の球ということになります。規則では、ティーイングエリアは「その区域が上方に及ぶ」といった記述は特にないのですが、『球の一部がティーイングエリアに触れている、またはその上にある場合、その球はティーイングエリアの球である』としているので、実質的には上方にも及ぶと考えることができます。これにより、打った球が跳ね返る等してティーイングエリアの上方にある木に引っかかった場合、その球はティーイングエリア内の球ということになるので、再ティーアップしてプレーすることができます。
規則6


OBの境界

OBの境界線
OBはほとんどの場合白杭で定められています。この時、白杭の地表レベル(地面の高さ)で最もインバウンズ側を結んだ線が境界線となります。そのため、OB杭自体はOB側にあることになります。球全体がOB側にある時、その球はOBの球となります。球の一部でもインバウンズにあれば、その球はインバウンズ(セーフ)となります。境界線は上方にも下方にも及びます。境界線から垂直に立った壁をイメージすると分かりやすいと思いますが、その壁の内側に球の一部でもあればセーフということです。従ってイラストのように微妙な位置に球が止まった場合で、球の下部がOB側に接地していたとしても、球の横がかろうじてインバウンズ側にあればセーフとなります。


ペナルティエリアの縁

ペナルティエリアの縁
ペナルティエリアの場合、杭の地表レベルで最も外側を結んだ線が境界線(規則用語としては縁)となります。つまり、杭自体はペナルティエリア内にあることになります。ペナルティエリアの縁もOBの境界同様に上下に及びますので、やはり垂直な壁をイメージすると分かりやすいと思います。そして、球の一部がこの壁の中にある場合、その球はペナルティエリア内の球ということになります。イラストの位置にある球は完全にペナルティエリア内の球ですね。これが上空でも(例えば木に引っかかっていた場合も)同じことになります。ペナルティエリアが線で定められている場合、その線の最も外側が縁となりますので、線自体はペナルティエリア内にあることになります。


修理地の境界

修理地の境界
修理地は多くの場合、青杭を立て修理地であることを示し、白線でその境界を定めています。白線についての境界線の考え方はOBやペナルティエリアと同様で、白線の最も外側が境界線となり、白線自体は修理地内にあることになります。修理地の場合、境界は上方に及ばず、修理地内の地面とそこから生えている生長物はたとえ空中で白線より外側に飛び出していたとしても、そこは修理地になります。イラストで球のある場所は白線の外側に飛び出した上空部分なのですが、修理地内で生えている木なので修理地内の球ということになります。ですから救済を受けることもでき、その際は球の真下の地点に球があるものとして、救済の手続きをします。真下の地点に球があるとしたとき、スイング・スタンス区域が修理地にかからなければ、そこがニアレストポイントとなります。


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